銀河英雄伝説 野望篇

さらば、遠き日

銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫)

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リヒテンラーデ=ローエングラム連合VSリップシュタット=ブラウンシュヴァイク連合
救国軍事同盟VSイゼルローン要塞駐留艦隊
この巻では、同盟と帝国の激突はありませんがラインハルトの謀略により双方うちわの敵と戦うことになります
 
驕る貴族将校に平民出身の仕官の鬱屈が爆発するというのはよくある話なのですが
平民出身の仕官が貴族将校に何をしたか(生きたまま核融合炉に突き落とす、どちらかが死ぬまで殴り合いをさせ勝った方をエアロックから放り出すなど)、それらを生々しく描いているのが印象的
敗者の側の兵が次々と逃亡する中『どちらが勝っても上司が変わるだけ、やることは変わらない』と平時の業務を続ける事務官の姿が、ヤン・ウェンリーの懸念する専制政治による臣民の思考停止を示しているような気がします
 
メルカッツは好きです、亡将いいですね
立ち回りのうまくない上司を支えるシュナイダーはさらに好きですが