神栖麗奈は此処にいる
- 作者: 御影瑛路
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
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いつぞやどこぞの某2chで、イリヤの空を評して
『落下した際の衝撃は落差に比例する』といったレスを見かけた
つまりは、『持ち上げて突き落とす』ということなのですが、その手法を巧妙に使った現代のダークファンタジー
確たる指標を見失い、自分をつなぎとめる確かなものを求める主人公達の前に現れる美少女、神栖麗奈、彼女と人々の絶望を描く
4編の連作短編ですが、各編の主人公は神栖麗奈により希望を与えられ、最終的に全員自殺する、非常に重苦しい話ですので、そのあたり、注意を
各主人公の現実から剥離する心理描写が秀逸
3話の妄想電波系少女は始めからおかしいと思っていましたが、話が進むにつれてさらにおかしくなっていく様子に、寒気が
ミスリードが一つ含まれていまして、思わずずっこけた、誤誘導する理由はあったのか……っ