Harmonia

多重録音 ギネス申請中

Harmonia

Harmonia

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Harmonia/志方あきこ
志方あきこ、2年ぶりのコンセプトアルバム。
月、星と続いて今回のテーマは『四大元素
 
○風
イントロの短い曲『調和〜風来の調べ〜』から始まり、
一発目遥かなる旅路、民族調を強く意識させるようなメロディで
使用される楽器はアルバム中最多、クレジット見ても知らない楽器がほとんどだw
中世の交易商を想起させる歌詞の一部はトルコ語ウイグル語だそうな、蒙古覇極道ですな。
続いて『軌跡』こちらも従来通り、高く歌い上げるサビと後半ドラムが聞いてきてやけにスケールがでかくなる、主旋律とコーラスで異なる歌詞を重ねるのは今回コレだけか
 
ラスト『風と羅針盤、前の曲の壮大な余韻の跡にいきなりこの曲に入るとずっこけるぞw
始めて聞いたときこそ"なんだこれ…"という感想を持つけれど、聞いていく内に"これはこれで、むしろコレがいい"
という気になってくる、多重録音によるブ厚いコーラスや民族調音楽一辺倒でなくいろんな顔を見せてくれるほうが、見せられるのが、凄い。

"前へ前へ進め、もっともっと早く"あたりのハイになった声音は他の曲であまり聞かない質で新鮮。
 
最初二曲で安心させといて三曲目で叩き落すトラップ。
4セクション中一番好きかなぁ、歌い手のスタンダード+変化球といった形で面白い・ 
○火
おどろおどろしいイントロから、3曲ともちょっと暗め。
『埋火』エレキの主張が強い、ロック。
『風と羅針盤』ほどじゃないけど、彼女らしくない曲、感想を見て廻る限りファン層には好評みたいね、カッコイイ曲であることは分かる。
…間奏のあたりでTMネットワークを思い出した。
『レプリカーレ』、"あ、戻ってきた"そんな感じ、冒頭からコーラスを重ねてが分かりやすく復活。後半の搾り出すような歌声から多重コーラスに繋がる部分は怖いなw
うみねこのなく頃に〜煉獄〜』、今回一番志方っぽいっていうか、イントロ超好きかも、いやさ、大好きです。
全編イタリア語、アルバム中、カラオケで選ばれやすい要素をもっとも含んでいるってことを完っ全に無視こいてるなw
 
うーーーーーん、前二曲の厨二臭い攻撃的な歌詞が苦手な感じであるのと、
曲調がとっても暗いのがなんだかなぁと思う、嫌いではないけど、日常的に何度も聞けないかなぁというところ。
ALIプロと同じ匂い。僕に暗黒分が足りないからか?
 
○水
『久遠の海』、ネイチャーな歌詞にああ癒される、火から続けて聞くとなおさら、クレジットによればゴンチチが参加してるとか、大物だな。
『アオイロ缶詰』、今作中最甘の曲、でも好き。
はにゃはにゃした高音の歌声に、初めてのチュウを思い出した…ッ!
 
前2セクションが早かったり激しかったりで、要約廻ってきたゆったりテンポの三曲。
火と比べて大人しいせいか印象が薄いッ
 
○地
『謳う丘〜Salavec Laphlanca〜』
HarmonicFRELIAのアレンジフルVerを期待したらまるで別物だったでゴザル。元の曲から話を広げすぎているよ、HermonicsFRELIAの雰囲気が好きだったんだけどナァ。
土屋さん(作詞作曲)が暴走したと僕は受け取った!今回のがっかり大賞、むしろ現時点における2009年がっかり大賞。
ハーヴェスターシャより物語性がより強調されて雨音等エフェクトもかかっております、サンホラ風味
サン分過ぎたあたりから若干ホラー、という意味で。
ミュージカルじゃないんだから、物語性は歌詞から浮かび上がる程度にならないかな、と思います。

Amnesiaさびしげなオカリナの音色と歌詞が染みる、RAKAの『まほろば』に似ているような気がする。
ジャストミート、一押し。
 
"大地は物語を紡ぐ〜"なんつって、土は両曲タイアップ、後者は映画のED曲だったそうな、タイトルは『怖い童謡』…し、知らねぇ〜。

○調和
リコーダーの音が懐かしいw
 
『Harmonia〜見果てぬ地へ〜』
アルバムのトリを飾る曲で
・民族調の演奏
・多重コーラス
という志方節が全力全開、歌詞も4セクションをまとめたもの、高く歌い上げて響かせる歌声が本当にハマる人だと思う。

おおむね期待通り、民族系一辺倒というわけでもなく全曲コーラス満載というわけでもなく、
志方あきこの楽曲の多様性を見せてもらえたと思う、エイベックスに移籍した影響かな。
好きになれた曲もあるし苦手な曲もあるが、悪かったと思う曲は無い、ハーヴェスターシャのように身を震わすような神曲が無いのは残念だったけど。
 
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