レッドクリフ Part2

サブタイトルは『未来への最終決戦』となっているが、この戦いの後、連合軍は赤壁含む領土争いで、共倒れギリギリの泥仕合をすることになる、未来は、暗い。
 
曹操軍と連合軍は河を挟んで対陣し、膠着状態に陥る。
数に勝る曹操軍は物量に任せるのが正道なのだが、水軍の調練を行い万全を期す構え。そこにやってきたのが疫病だ。
曹操は疫病による死体を即席のB兵器として対岸に送りつけ連合軍を疫病に侵す、連合軍は不和に陥り、劉備が自身の兵を連れ陣を離れてしまう。
一人残った諸葛良と周ユの策略が中盤の軸だ。
 
終盤は無双なのでストーリーはあってなきが如し。
 
○周ユ
曹操に仕える友人を策に陥れて、敵方の水軍の指揮官を謀殺させる。
"奇襲?君子の戦でするわけねーだろ(´・ω・`)"
なんて石田三成みたいなことを言っておきながら、策謀による暗殺は全然アリらしい。
目に見える場で士気を下げるような真似はしない。汚いさすが大都督汚い。
前編で趙雲を庇った傷が病死フラグかと思ったがまったくそんなことはなかったぜ!
 
甘興
中村シドー、死ぬだろ死ぬだろと思っていたら本当に死んだ。
アクション映画で大抵自爆で死ぬ人が必ず居るのは何でだろ。
 
○尚光
男装して曹操軍の陣地に潜入、そこで孫シュクレイという少年と出会い、男と偽るのだが
シュクレイは彼女を肩車して女だと気付かなかったのだろうか。
劉備とフラグを立てるかと思ったがまったくそんなことは無かったぜ!
今立てておかないと本当に彼女の嫌った政略結婚になってしまうぞ。
 
黄蓋
ロシュクと並んで呉のコメディ担当。
苦肉の計を進言するが周ユに老人は叩けないと拒否されてしまいションボリ、決戦となれば火船に乗り込んでノリノリで突撃だ。
矢を受け船もろとも吹き飛んだかと思えば、ちゃっかり河に飛び込んで事なきを得ている。
陸で矢をもらって自爆した甘興は死んでいるのに…水落ちですか、分かりません!
 
趙雲
娯楽映画はイケメンに優しい、前編での大活躍は終盤周ユと華やかにコンビを組む布石だったんですね。仁義にもとる行いをした劉備に一番に進言する役割をいただいている。
 
劉備
仁義より理を優先したことにより部下から文句を言われてしまう。
…かと思えば全部作戦の内だった、苦肉の計はこっちかよ?!
いい歳なんだが剣を振るって頑張る。劉備三兄弟の絆は僕大好物なのでもっと強調してほしかった。
 
張飛
燕人張飛の憂鬱。甘興は体に矢をつきたてて決死の突撃をかけたのだが、張飛は余裕で生きている。隣で見ていたおばちゃん三人組が張飛に矢が刺さるたび"あ、この人死んじゃった"と言って、割りとすぐに張飛が復活するのを見て"え〜"なんつってた、うるさいので静かにしてほしい。

まぁ張飛だからな! 
関羽
こいつ目立たねえなぁおい
 
孔明
…あまり目立った記憶が無い。アクションでの出番が丸々無かったからナァ。
ビームでも撃たないと本当に出番が無い。
 
曹操
驕り、野心に溢れる男なんつって言われてるが大体そんな感じだ。
連合軍に描写するべき人物が多く、分かりやすい勧善懲悪な物語であるため、彼にシンプルな悪役の面が求められていたのは分かるけれど、連合軍に追い詰められ撤退させられる場面で、彼の"格"が足りないなと思う。
用いる才だけをみて優秀な人材を拾い続けたことが彼の覇道の礎であり、革新的な部分なのだけれど、そこで出てくる部下がソコの浅井悪役というのがなんだかなぁ。
クレジットによれば楽進張遼、キョチョなんて猛将がいたのだが、どこに出ていたのかわかりゃしない
 
茶の分からない男なんていわれてるが、曹操は芸術・学問に非常に通じた人物であり、多くの詩人や学者が彼に拾われている、分からないってことはないと思うんだけど、作劇の都合ですか