{雑}柳生十兵衛どこへいく

魔界転生〈上〉 (角川文庫)

魔界転生〈上〉 (角川文庫)

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1638年九州島原、幕府の殲滅戦によってすべてが灰にかえった地で
老いた宮本武蔵はソレを見た
死んだはずの切支丹の首魁・天草四郎が再び生まれるのを
 
時は流れ、三代将軍家光の時代
南竜公徳川頼宣は天草軍の生き残り、森宗意軒にそそのかされ、
忍法・魔界転生によって甦った転生衆を率いて幕府転覆をたくらむ
蘇りし転生衆は六人
仇討ちの後、病床に死した美剣士・田宮坊太郎
生涯童貞を貫いた無双の槍使い・宝蔵院胤舜
江戸柳生の総帥・柳生但馬守
切支丹を率いた美少年・天草四郎時貞
尾張柳生を継ぐ、柳生新陰流の継承者・柳生如雲斎
柳生十兵衛に剣技を師事した剣士・荒木又右衛門
そして天下無双の剣豪・宮本武蔵
六人の魔人と徳川御三家に抵抗するはただ一人
柳生十兵衛
 
っていう、時代劇Fate?や、こっちのがだいぶ先だから現代風魔界転生
十兵衛が諸国をぷらぷら歩きながら転生衆を片っ端から切っていくチャンバラ小説なんですが
十兵衛まともに勝ってません
誰かしらの力を借りたり、偶然に助けられたり自分で策を練ったりしてちまちま勝ってます
武蔵に小次郎並と評されたただの剣豪VS化け物化した剣豪のリアルな力関係だと思います
崖にやりぶっこんでぶら下がった胤舜に壁垂直走りで肉薄、すれ違いざまに切り結ぶ、なんてのはあきふぉ的に燃えシチュ
 
多数の漫画化、二度の映画化を果たした山田風太郎の代表作品のひとつ
チャンバラに飢えている人、とにかく戦闘分を補充した人にお勧めかと