赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

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あとがきがないと思ってたらamazonに著者のコメントがwww
いつもどおりでした
　
製鉄で財を成し鳥取の田舎町に君臨する旧家、赤朽葉家を舞台に
赤朽葉家に嫁いできた『山の人』の捨て子、万葉、その娘、毛鞠、そのまた娘にして平凡な『わたし』、瞳子
戦後の混乱から空虚な現代まで『時代』に振り回された三人の女を巡る物語
　
前二章は女三代記なのに、最後の章から嫌われ松子の一生になって欝になった、前二章の主役が常人離れしていただけに、なんの冒険も無い普通の人間の等身大の悩みというのは漫画的悲劇演出よりぐさっと来ます
『砂糖菓子〜』も『少女には〜』も得体の知れない何かに潰されかかってる少女が主人公でしたが、今回は時代、社会でした
物語の結論はありふれたものですが、人生をかけてそこへいたる過程が素晴らしかった
　
桜庭一樹の一般向け作品は苦い物語ばかりですが、ラノベのGOSICK(もはやこっちが異色か)には久条というヒーローがいますね、こちらは普通に大団円を迎えてほしいところ
……でもそのまえに一発欝展開いれてもいいと思う