銀河英雄伝説 黎明篇

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

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封建制の続く帝国と政治的に腐敗した自由惑星同盟の戦争を描く歴史小説
この巻だけでアスターテ会戦、イゼルローン要塞攻略戦、アムリッツァ会戦、怒涛のように3つの戦争が行われます
3千万の兵員と10万の艦隊がぶつかり合う壮大な戦いが魅力
 
戦争は兵器の性能でなく兵の運用で決まり、戦争は統治のための政策でしかない、それも権力者の私欲のためにしかない、それが強調されています
作中の言葉を借りれば『前面の有能な敵、後方の無能な味方』、歴史の主役である『常勝』ラインハルトと『不敗』ヤン・ウェンリーはどう戦っていくのか目がははせません
 
基本的にずっと戦争やってますが、合間合間に挿入される政治劇や、ラインハルトの野望語り、いやおうがなしに戦争に巻き込まれるヤン・ウェンリーの嘆きなどが面白い