おーわったおーわった

マイユア
最終回です、アニメ史にひっそりと消えていくような作品は、金朋脅威のポテンシャルや我らが兄弟の偉大な行為により視聴者の心をつかみ――原作の売り上げを伸ばして販促として役割をしっかりと果たして――ここにグランドフィナーレを迎えようとしています、行きます
 
アヴァンなし、いきなりOP、OPあけ即回想、唐突過ぎます、最終回だからって容赦はありません、巻いていきます
両親と学生の頃からの友人のバイオリン教師・桜庭に師事する菜々香、若い両親との幸福な日常が描かれます
が、桜の舞う1カットを挟んで一気に時間が経過桜庭入院、さらにもう1カット、桜庭死去、早い、早すぎるよ、泣き崩れる母親と壮絶な表情を浮かべる父親
その夜、菜々香の本当の父親が桜庭であることが発覚、激怒した父親は妻を殺害、家に火を放ちます、その一部始終を目撃していた菜々香は家の二階から飛び降りて脱出、しかしその耐え難い事実から記憶を閉ざしてしまいます
OPや菜々香のフラッシュバックにたびたび現れた炎の中に立つ人物は放火の実行者である父親だったのです、そりゃなー記憶も閉ざしますよ
ここまで7,8分くらい、ちなみに私この辺の下りで大爆笑してました、笑うしかないでしょうコレは
 
それから時がたち、夕日の中で全てを思い出した菜々香ですが、記憶を取り戻した代わりに心を閉ざし自宅に引きこもってしまいます、毎日彼女の家に通う佐奈、何度拒絶されても通う健気さには感動
そんなある日、菜々香リストカットを決行、佐奈はトラウマに屈せず菜々香を救い出し、彼女は一命を取り留めます
再びツンに戻った菜々香と佐奈
『なにがあっても自殺を選んじゃダメだ』『あんたに私の気持ちは分からない』
お決まりのやり取りの後、佐奈はなにがあってもはずさなかった腕時計をはずし、手首のリストカット痕を菜々香に見せました
転校→いじめ→リスカ→再び転校→ひきこもり→エロゲー→帰郷
一部違うのが混じってる気もしますが、このようなことがあったようです
『もしあの時死んでしまっていたら、そのことを考えると本当に怖くて……!』
なぜか、菜々香を助けられなかったから、そして……
 
10年後(笑うところです)
 
それぞれ成長した姿で現れるヒロイン達、変わらない金朋、毒気が抜けて地味になったあさみ(朱里への罪滅ぼしのためか山林開発の反対運動をしていたそうな)、完全に行き遅れた先生、ロリじゃなくなったロリっ娘、双子は後姿だけで手をつないで現れます
……近親エンドかー、ゲームだと拉致監禁調教でもしそうな勢いでしたけどね
自然公園では、菜々香の野外コンサートが行われようとしています、楽屋にやってきた佐奈は菜々香に結婚指輪を渡して、菜々香はそれに応えました
彼女が舞台で弾いた曲は佐奈との別れの際に弾いたあの曲、佐奈と菜々香の約束は15年の時を経て守られたのです
 
どこがハートフル、王道、ラブコメだったのかと、序盤だけだろそれーっ!?
あー後半の感想はそんなんですが、全体としてみるとまぁ熱狂して見れましたので面白かったです、金朋単体の破壊力とメインからサブにいたるまで刻まれた濃密な闇の部分で毎週楽しませてもらいました
戦術的に見ると先が読めるのに、戦略的にまったく先が読めない、カオスを地でいくアニメでした