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ラストダンジョン・禍津稲葉市突入まで
前作のストイックに256階建のダンジョンを上り続けるスタイルと打って変わって、片田舎の町できる猟奇殺人事件を能動的に捜査する今作、出だしっから、主人公が求める真実ってなんぞ?と問いかけあるとおり、猟奇殺人の真相究明は二転三転、犯人捕まった?→まだ事件は終わってないよ?→真犯人こいつかーっ!→そもそもこいつ『何の』犯人?→本当の犯人は……
と、真犯人の推理を間違えるとバッドエンドという長時間プレイのRPGにあるまじきネタまで仕込んで、プレイヤーを惑わすことに全力かけてますよ 
少年探偵団のノリで(面子に少年探偵いるしな)シナリオは展開し、夏祭りとか修学旅行とか学園物のよくある展開も抑えつつ、真犯人判明までこぎつけたのですけど、プレイヤーの惑わせっぷりは構成の勝利
個人的にRPG最良シナリオはTOLなのですが、並ぶものあるかも
  
ラスボスがすげー俗物、とはいえ、作品スケールそのものが地方コミュニティ一つのえらいちっちゃいものだし、そういう人間の俗っぽさ、誰もが持ちうる悪意が話のテーマであるから話に合っているのですけれど
メガテンの系譜は真シリーズのマクロなものからどんどんミクロな方向へ進んでいくね、作品舞台そのものを『キャラクターの描写』に帰結させるためにより身近な方向、小さなコミュニティにするというのは有効な方法だと思うけど、東京を舞台に悪魔のアポカリプスな戦いが繰り広げられた過去作からずいぶん離れてしまったと思います
ペルソナ2くらいまではまだメガテンの雰囲気がありました
ペルソナが悪魔である必要あるかといわれればないよね
  
ラスボスはニャー様かとチラリと思ったものの今回は日本神話が根幹になってるから違うと思う