Story3・センチメンタル・アマレット・ネガティブ

『これでもう解けないよ、だからたくさん走っても大丈夫』
『いちについてー……よーい……ドンッ』

理解した、このゲームの構成が何に似ているのか
SFラノベ作家古橋秀之の著作、ある一定のテーマに沿った舞台設定を構築し展開するボーイミーツガール短編集『ある日、爆弾が落ちてきて』だ。
だからなにってなものですが、『短くて切れのある短編集、特にアイディア勝負』ってのが、琴線に触れたのではと。
 
 『一生に一度の願いを叶えるチャンス』、そのテーマにそった舞台設定から4つの恋愛譚を描くサナララ、3つ目のシナリオはチャンスの期限最終日、夜の学園ごっこの物語。
シナリオの時間経過が『1週間』『1日をループ』ときて『一夜』と来たのが意表を疲れた。こういう工夫のしどころがたまらんですよ。
 
 ネタ晴らしになるけれど、このシナリオは『女の子が頑張る話』ではなく『男の子が思い出す話』、だのに私は主人公が好きになれないぜ。楽しめてない……。