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『OPムービーがいつまでたっても流れやしねえ、いつ流れるの?死ぬの?』
と、ダチ公に聞いたところ
『タイトルで放っておくと流れる』
とのこと、そう…ですか…。
世の中にはゲームを一周する間に26回OPムービーが流れるゲームがあるそうですが、
ギャルゲーのOPもプロローグ終了時あたりに印象的に一発流してもらえるといいのだけれど。
 
プロローグ終了までッ
自室を『お茶会』と称して悠木姉妹、八幡平、白ちゃんに占拠されたり、クーデレ担当の桐葉と会話をしたり色々ありました。
 
生徒会会長としてやりたい放題の英理華の兄・伊織、礼拝堂にて彼が女生徒の血を吸っているのを目撃してしまった幸平…実は偶然ではなく、吸血鬼のもつなんらかの性質によって幸平に惹かれる英理華に見かねた伊織と征一郎が立てた、彼を生徒会に引き込もうとする策だったのですが。
ここで幸平は選択を迫られます。
1・千堂兄妹が吸血鬼であること受け入れ生徒会に入る。
2・転校後一週間の記憶を消す。
 
当然後者を選ぶ幸平、英理華による記憶処理を受けることになるのですが、その最中に涙を流す英理華、その源は『悔しさ』でした。
"自分たちが演出してきた一週間はそんな簡単に忘れられるものなのか"
と。
渡り鳥、と自ら揶揄するほどに転校を繰り返した彼が全寮制の高校にやってきたのは、その止まり木とするためでした、初心を思い出した、幸平は前言を撤回し生徒会に入ることに決めます…と、ここでOPが入ればよかったのだけど。
 
学園のトップ二人は吸血鬼でしたッ、征ちゃんは善意の協力者。
伊織は始業式の際の
『正直、気分が重い。 この学園で楽しく過ごせるのも後1年だ』
というセリフを何十ぺんと繰り返してるのでしょうね。
3月の終業式を迎えるごとに生徒全員の記憶を消して、学校に居座り続けてる、とか、あ、なんかホラー。
 
何十年も生きていて辛いことは、誰もが自分の記憶をなくしていくことだ、ってとこでしょうか。