メモリーズオフ#5 とぎれたフィルム

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主人公・河合春人は感情の激しい男である。
よく笑い、よく泣き、シリーズ屈指の気の短さからよく怒る。
怒鳴りつける対象は男女を問わず、言葉は辛らつ、相手のトラウマを的確に穿り出し、感情に任せて言葉を放った後"やっちまった…orz"と後悔するのだ。
(その上、後日、今会うのは気まずいから、と事態の解決を先延ばしにして事態をややこしくする)
ともすればDQN、なんていわれてしまいそうだけど、僕は彼を人間味ある主人公、と受けとった!
 
メインシナリオ(麻尋シナリオ)は、友人の遺作を完成させようとする主人公と、変化を望まない友人達とのぶつかりあいが主であり、恋愛は事態をややこしくするサブ要素でしかない、と思う。
登場人物は一様に臆病であり、現状の変化によって喪われるモノを恐れる。同様の恐れを抱きつつも、ポジティブとネガティブと狭間を行き来する主人公は、同時に主役であったと思う。
 
瑞穂シナリオはシリーズ最悪のグッドエンド、美海シナリオは文字通りメモリーズオフな内容で、いつものメモオフ、目新しいところはない。
…前者において、明らかに事後のシーンが"何度も"あったくらいですかね。
 
ところであすかのスカート丈おかしいよね、ワケメちゃん状態だよね、絶対。
性的な方向に大分寄ったメモオフでした。
…そういえば、後にキャラデザの一人がエロゲに流れたんだよね。